あなたのお腹周辺に、内臓脂肪がたまっていませんか?
さまざまな地域で脱メタボリックシンドロームへの挑戦がはじまっています。

アディポサイトカインとは?
“アディポ”とは脂肪という意味で、サイトは細胞ですが、内臓脂肪を構成する脂肪細胞は過剰エネルギーの“貯蔵庫”という役割のほかに、さまざまな生理活性物質を分泌する“内分泌細胞”としての役割をもつことがわかってきました。この脂肪細胞から分泌される生理活性物質を総称して「アディポサイトカイン」といいます。アディポサイトカインには、血管の柔軟性を保ち、動脈硬化を予防する「善玉アディポサイトカイン(アディポネクチン)」と、血栓(血液の塊)を作りやすくし、動脈硬化を促進させる「悪玉アディポサイトカイン(PAI-1やTNF-αなど)」があります。正常な状態では、これら善玉・悪玉アディポサイトカインの分泌はバランスよく保たれていますが、内臓脂肪が蓄積した状態では、不思議なことに善玉アディポサイトカインの分泌量が減り、悪玉アディポサイトカインが過剰に分泌されます。この分泌の乱れが生活習慣病を招き、動脈硬化を進展させると考えられています。
日本人の死因として多いのが心筋梗塞と脳卒中。両者は動脈硬化性疾患で、血管が硬くなったりつまったりして引き起こされます。この動脈硬化につながるのがメタボリックシンドロームです。内蔵脂肪型肥満があり、さらに高血糖、高血圧、高脂血症のうち二つ以上が重なると、個々の症状はひどくないとしても、複数が重なることで動脈硬化のリスクは高まります。
仙台市若林区卸町で会社経営をする奥田真人さん(64歳)は、(1)の写真(CT内臓脂肪測定画像)を見て、驚きました。「内臓脂肪が標準の人の倍もあるなんて…」と非常にショックだったのです。
こうした努力の結果が五ヶ月後の(2)の写真です。体重65sが62sになり、ウエスト周囲は7p減、内臓脂肪はなんと80平方cmも減少しました。
「卸商センター全体として健康づくりの雰囲気を作っていきたい。ここに働く人が健康になれば、会社の活性化につながる。その結果、医療費を削減できればよいのです」と話してくれたのは仙台卸商健康保険組合の渡辺隆文係長。本来ならメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の対象者を中心に、セミナーを開催したかったが、卸商健保に組合員の腹囲等、内臓脂肪に関するデータがないこともあり、該当者をつかめていなかったのが実情だったといいます。しかし、高齢化で増加している医療費を抑制しようと、健保組合などは二〇〇八年度から加入者への保健指導が義務付けられています。
そこで事前にテストケースとして、今回の「生活習慣病予防セミナー・あなたの内臓脂肪は?」を企画したということです。最初にアドバルーンをあげて、卸商全体に健康づくりを広めたいとのことでした。