機関誌TWO BIRDS 平成18年 冬号
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第八回 健康づくり懇話会開催される
(財)宮城県成人病予防協会主催による第八回「健康づくり懇話会」が、昨年11月10日、仙台ホテルで開かれました。
今回は順天堂大学医学部教授 河盛隆造先生をお招きして「メタボリックシンドロームと2型糖尿病の気になる関係」と題する講演をいただきました。
会場には約200人が参加。河盛先生は大阪大学医学部を卒業後、カナダ・トロント大学に留学し、インスリン発見者の一人であるベスト先生や多くの著名な教授の指導を受け、インスリンやグルカゴンがいかに血糖値を制御しているかを研究。その後日本糖尿病学会賞、日本糖尿病合併症学会賞など数々の受賞歴を持つ糖尿病における第一人者。参加者は熱心に耳を傾けていました。
平成十八年度「健康診査事業説明会」
市町村の健康管理担当者と一緒に住民の健康データの分析や勉強、情報交換を行う「健康診査事業説明会」が昨年11月16日、江陽グランドホテルにおいて開かれました。
(財)宮城県成人病予防協会 日下睦男理事長による開会挨拶の後、事業報告並びに事業方針について西村潤常務理事より説明が行われました。
次いで健康増進課 坂幸子保健師より「介護予防のための生活機能評価に関する報告」があり、休憩をはさんで、午後から東北大学大学院医学系研究科 分子代謝病態学分野・糖尿病代謝科の岡 芳知教授による「増え続ける糖尿病への対策」と題する講演が行われました。
市町村活動報告は、当協会の学術・研究開発室小島光洋室長を座長として、シンポジストに栗原市健康推進課・佐々木智紀主任保健師、涌谷町保健福祉課・中崎由美子技術主査を迎え、「ヘルスアップ事業のマネージメント」についてご報告をいただきました。

平成十九年度 健診事業方針
(一)保健指導の拡充及び内容の充実
平成二十年度からの医療制度改革に伴い実施される「特定保健指導」に向けて、人材の確保・育成を進め、質の高い保健指導を提供できる体制を整備して参ります。また国保ヘルスアップ事業の推進・事業所におけるモデル事業実施を通し、「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」等、保健指導手法の確立を目指します。
(二)特定健診に向けた健診体制の整備
平成十八年度より基本健康診査に追加された65歳以上の生活機能評価に関する精度を向上させていくと共に、平成二十年度からの「特定健診」に向けた、健診体制・システムの整備を進めて参ります。
(三)地域支援事業の推進
地域支援事業における介護予防事業について、計画・プログラム作成支援、人材の確保・サービスの提供など、本年度実績分析をもとに、精度の向上・内容の充実を図り、協会グループを挙げて積極的に推進して参ります。
第65回日本公衆衛生学会発表
「生活習慣病対策における医療保険者と健診機関の連携」
第65回日本公衆衛生学会が富山県富山市の富山県民会館、富山国際会議場で、平成18年10月25日〜27日まで開催されました。
(財)宮城県成人病予防協会から小島光洋医師、松谷ゆきえ保健師、伊藤えみ子保健師が参加しました。「生活習慣病対策における医療保険者と健診機関の連携」というテーマで発表し、健診機関が協力することで、保健指導の質を高めることができた事例を紹介しました。
予防はできるが治療はできない狂犬病。海外で、むやみに動物にさわらない
狂犬病は、発病するとほぼ100%死亡する治療法がない感染症。昨年夏にフィリピンで犬にかまれ帰国後11月に狂犬病を発病した二人が死亡しました。厚生労働省によると、いずれも風邪のような症状を訴え受診。その後、水が飲みにくい、風を不快に感じる、幻覚症状が現れるという狂犬病の特徴的な症状で入院し、死亡したと報告されています。
現れるという狂犬病の特徴的な症状で入院し、死亡したと報告されています。
狂犬病は液体を飲むとのどがけいれんを起こし、非常に苦しいため水を怖れるようになります。このため恐水病ともいわれます。犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、大量のヨダレをながし、昏睡、呼吸麻痺、幻覚を起こし死亡します。日本では昭和25年に制定された狂犬病予防法に基づき、犬の登録、予防注射の徹底等の措置がとられた結果、昭和32年以後患者の発生はありませんでした。国外で感染して国内で発病が確認されたのは36年ぶりだということですが、世界では狂犬病により年間55,000人が死亡しています。
狂犬病は犬からの感染が多いので「犬」の名がついていますが、他の動物からも感染することがあります。海外旅行の際は、どんなにかわいい犬や猫でも、無防備にふれないように注意しましょう。
「パンデミック」って何?パンデミック警報フェーズについて
パンデミックは世界的に大流行するという意味の医学用語です。
WHOなどの専門家は、新型インフルエンザの世界的な大流行が起こる危険が近づいていると考えています。このためWHOは、インフルエンザH5N1の大流行(パンデミック)に備えるため、流行の状況を6段階(フェーズ)で表して世界に警告しています。
在の流行レベルはフェーズ3です。
フェーズ3は新しいインフルエンザウイルスが、ヒトへの感染を引き起こしてはいますが、まだヒトに効率的かつ持続的に感染するようにはなっていないことを示しています。
健康の友「泉心会」のご案内
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新年あけましておめでとうございます。皆様お変わりございませんでしょうか。昨年度「泉心会集いの会」では、今話題のメタボリックシンドロームと心臓病について、仙台循環器病センターの内田院長先生からご講話をいただきました。多くの先生方と会員の皆様に参加いただき大盛況でした。自分の病(やまい)について、ふと不安に思うこと、どうしたらいいのか迷っていることはだれにでもあると思います。泉心会の集いは、心臓病についての日常の悩みも気軽に相談できる場でもあります。発足23年目を迎える今年も、4〜6月頃に集いの会を予定しております。健康に関する身近な話題や楽しい催しを準備中ですので、ぜひご参加くださいますよう、お願いします。今年も皆様にとって実り多き良い一年でありますことをお祈り申し上げます。 |
ただいま会員募集中
泉心会は仙台循環器病センターで治療を受けた人たちがお互いに励まし合い健康に注意していこうということで昭和59年に結成されました。毎年の例会では、専門医の先生方にご出席をいただいて、会員の術後の不安などについて指導をいただいております。
「私も泉心会に入りたい」「泉心会の詳しいことを知りたい」など、入会希望、問い合わせ等につきましては左記までご連絡下さい。入会ご希望の場合、年会費1,000円です。
入会ご希望、お問い合わせ等
- 仙台市若林区裏柴田町
- 022-257-2012 会長・大沼 とよ子
- 仙台市太白区砂押町1-13
- 022-247-8252 副会長・川井 勇一
- 仙台循環器病センター・事務部
- 022-372-1111(代) 小畑 充
- (財)宮城県成人病予防協会
- 022-773-2311でも入会ご希望を受け付けております。
編集後記
年のはじめに昨年のことを振り返るのは、今年、同じ事が繰り返されないようにと願う意味もあります。
昨年は「平成十八年豪雪」にはじまり、梅雨に入るとなかなか明けず、7月に九州から関東にかけて「十八年豪雨」の被害。台風も多く、11月に北海道佐呂間町の竜巻。日本でも竜巻が起こることを認識した出来事でした。今年は、昨年のような異常気象が少ない年でありますように。
気象の異常ばかりではなく、全国で児童虐待は増え、毎日のように新聞を賑わせました。秋田の藤里町で起きた連続児童殺害事件は代表例。10月下旬、同じ秋田大仙市の農業用水路で遺体で見つかった4歳男児の子供虐待殺人事件…。
11月6日に文部科学相に届いたいじめによる自殺予告手紙も異常でした。子供の悲鳴のように、1ヶ月間に文部科学省に届いた数、40通余。その中に宮城県では川渡、石巻の中学生の手紙があって教育関係者は予防に必死でした。虐待やいじめの早期発見、未然防止の対策は緊急課題となっており、痛ましい事件が起きないよう、今年こそ有効な方策をみんなで考えねばなるまいと思います。
もちろん心身共に健全が第一です。健全であればこそ、良き考えも浮かぶもの。皆様のご健康をお祈り致します。
(編集員一同)